2008年にオープンするタイミングで、グループ会社よりムービーオンやまがたへ異動となりました。映画館が持つ独特の雰囲気に驚き、ここで自分が働くんだと身震いしたのを覚えています。映画館の営業というと、何をする人だかピンとこないかもしれませんね。どんな営業でも共通する目標は新規開拓とリピーターの獲得だと思いますが、それは私にとっても同じこと。これまで映画館に縁遠かった方に来てもらうため、企業や団体さんに貸し切り上映や試写会をご提案したり、土日はチケット売り場に立って、新しい券売機の使い方をお手伝いしたり、まあ、何でもやっています。そこで常連さんに声を掛けられたり、映画を見終わったお客さまの表情が弾んでいると、なんともうれしいものです。

　コロナ禍を経て今、ますます映画館の価値を感じています。非日常の作品世界に没頭し、ハラハラドキドキ、思い切り笑って泣いて。ここで存分に心を動かしてほしいから、ぜひ来てくださいと胸張って、お声掛けさせていただいています。