2021.09.11
となりの仕事人
山形県水株式会社 鑓水 直樹 さんの場合
卸業のプライドを懸け
県民の食卓を豊かに
山形県水株式会社 水産部 部長
鑓水 直樹さんの場合
(42歳、山形市)
水産物の卸業として設立し、今年40周年を迎えた当社。水産・食品加工や物流へと業容を広げ、「新鮮で安全な食品の提供」をモットーに山形県内はもちろん、隣県の福島、宮城県への食品流通を支えています。水産部では主に、スーパーの鮮魚コーナーで扱われる商品を担当していて、小売店と連携してオリジナルの加工品を開発したりもします。今、消費者が求めているのはどんな商品か。ニーズを先読みすることがとても大事で、そのため出張の際もプライベートでも、土地のスーパーや食品店に立ち寄り、何が売られているのかチェックしてしまうのは、もう職業病のようなもの。提案した商品が店頭に並び、お客さまが手に取った瞬間に立ち会える時が、一番うれしいです。
食品は命とつながっているもの。だから流通を止めてはいけない。そう強く感じたのは東日本大震災の時。何としても仕入れてお客さまの元へ届けようと必死でした。あれから10年。山形や東北の食文化を発信し、おいしいもので地元を盛り上げていくのも自分の使命だと考えています。
食品に関してのニーズや売り上げの変化をつぶさに見てきた。水産品では、魚離れや個食化、レンジ加熱や焼くだけといった簡単調理へのニーズにいかに対応するかが課題となっている。「喜ばれるヒット商品を開発し、『100年企業』となれるよう貢献したい」
事業内容/水産物および食品卸売業(鮮魚・冷凍魚・魚卵・加工品・一般食品等)
山形市花岡130