30代半ば、事務職として入社しましたが、前職での営業経験と実績を評価され、営業職に登用されました。建築知識がゼロだったため、正直困惑しました。先輩や現場の職人さんに認めてもらいたくて、現場では分からないことをしつこく聞き続けました。必死で勉強し、少しずつ職人さんとのコミュニケーションも良くなり、良い仕事へとつながっていきました。建築の素人の目線で私なりに考え、お客さまに提案する際の資料に専門用語が並んでいては伝わりにくいだろうと、一般的な用語に言い換え、分かりやすく説明することを心掛けています。

　物を売るイメージがある営業職ですが、私の仕事は、お客さまの頭の中にあるイメージを引き出し、より魅力的に具現化すること。お客さまにぴったりの空間デザインやディスプレー、サインやイベントを考え、企画・提案できるのが楽しくて、家に帰っても頭から離れません。中川さんならアイデアを持っているかも―。そういう頼られる存在を目指して、自分の引き出しを増やしていきたいです。