2024.02.03
MOVIE ON やまがた 畠山将司さんの場合
人生を彩る映画の記憶
ベストの環境を常に
MOVIE ON やまがた
支配人
畠山将司さんの場合
(山形市出身)
始まりは、山形市七日町にあったシネマ旭。22歳からずっと映画館で働いてきました。コロナ禍という、大きな出来事を経験しました。外出を控えよと言われ、エンタメ業界にいる私たちは存在意義に悩みました。二人で来ても、席を一つ空けるのがルール。キャッシュレス化やチケットの非対面販売が進みました。自宅で好きな時に好きな映画を見る人も増えました。映画を巡る環境は、この3年間でさまざま変わりました。
でも、変わらないものもあります。暗い空間で、その時居合わせたお客さんが、皆さん同じ方向を向いている。物語に没入できる時間って特別だと思います。そして人生の記憶として刻まれていく。小さい時に見た映画がテレビで流れていたら、「ああこの映画、誰々と見たっけな」ときっと思い出すでしょう。そんなかけがえのない時間を、私はつくりたい。お客さまが映画に集中できる環境を全力で整えることが使命だと考えています。昨年、コロナが5類に移行し「応援上映」が増えてきました。スクリーンに向かって声を上げて、皆さん楽しそうです。心躍る新しいエンタメを、この場所から発信していきます。
山形国際ムービーフェスティバル(YMF)を2005年から開催し、昨年で19回目となりました。「才能よ、雪に埋もれるな。」をスローガンに、若きクリエーターを発掘し、映画文化を東北から盛り上げていこうとスタートした映画祭です。一般の方も映画関係者も監督も俳優も垣根なく交流できるのがこの映画祭の醍醐味。昨年は、コロナ禍で自粛していたレセプションパーティーも復活しYMFならではの時間を楽しみました。YMFはこれからもたくさんの人に愛される温かい映画祭を目指していきます。
県内最大の10スクリーン、唯一の4D上映
(本社)山形市嶋北1-2-2