「推し」という人を応援できる人は、人を応援できる力や優しさを持っています。

初めてプロ野球を見に行ったのは小学生の頃でした。ファンだった選手を応援しに行ったのです。その選手が一塁手だったので一塁側の席を母さんに取ってもらいました。そこは相手チームの応援団のまっただ中でした。応援すらできなくて悲しい思い出です。それ以降、応援しに行くと負けるということがあり、僕が行かなければ勝ったのではないかと思い始めました。

野球の世界一決定戦の日韓戦。一打逆転のチャンス。僕が応援することによって、努力した選手の邪魔をしたくないと思い、一球だけ僕は目を閉じました。その一球を彼は見事に打ち返したようです。日本は優勝しました。僕はそれ以降誰かを応援するという楽しみをしないようになりました。

今は推しのアイドルが引退したばかりで寂しさが勝っているようですが、誰かを応援するパワーが強かったから余計に喪失感があるのだと思います。あなたは人を応援できる優しさとパワーを持っています。いずれそのパワーが自分に向いた時、とても自分を後押ししてくれると思います。