2022.02.01
#09 藤谷美海 アイドルグループ「いぎなり東北産」メンバー
東北を、山形を知ってほしい
自分らしく走り続ける
メンバー全員が東北出身の女性アイドルグループ『いぎなり東北産』。昨年の大みそかには事務所の先輩がホストを務める「ももいろ歌合戦」に初出場し、日本武道館のステージに立つなど着実に“全国区”に近づいています。9人の中で唯一の“山形県産”が藤谷美海さん。東北、そして山形の魅力を伝えたいとステージで歌い、踊り、そして「お笑い担当」という自分の個性を磨いています。これまでの道のりや今後の目標を聞きました。
不安もあったけど、
やってみよう!と思った
―アイドルになるきっかけは?
愛読していた小学生向けファッション誌『ニコ☆プチ』で、モデルを務めていた野々村香音さんに憧れ小学5年の時にオーディションを受けました。事務所の方に『いぎなり東北産』へのメンバー入りを打診され、ライブイベントを見に行くと、ステージの上でみんながキラキラと輝いていたことを覚えています。当時はあまり積極的な性格ではなく、自分に務まるのか不安もありましたが、「まずはやってみよう!」と思い新メンバーになることを決めました。
―加入からの6年を振り返ってみると?
すごくあっという間でした。学業との両立が大変でしたが、週末のアイドル活動のために毎日を頑張ってきた、という感じです。ステージでミスして落ち込むこともありましたが、そういうときはファンの方から頂いたお手紙やコメントを読んで励みにしてきました。
メンバーは9人いて、それぞれ役割があり、私は小ボケ担当です。自分が一番年下で、メンバーを笑わせたい、和んでほしいという思いから始まった小ボケなんですが、ファンの方にも笑ってほしくて、MC中いつでもボケられるよう意識しています。加入してすぐの頃は、「アイドルとは、常にかわいいことをしないといけない」という固定観念があって、お笑いのキャラを封印していたんです。でも、そういうアイドル像が絶対というわけではなく、自分がやりたいことをやればファンの方も喜んでくださるんだとだんだん分かってきました。今は変顔とかも積極的にやっています。
―大みそかには「ももいろ歌合戦」に初出場、日本武道館のステージに立ちました。
日本武道館は私たちの目標で、ずっと憧れていたステージでした。「アイドルメドレー」のコーナーに出演させてもらったのですが、事務所の先輩はじめいつもテレビで見ているスターの方々が、私たちのデビュー曲「天下一品」を一緒に踊ってくれて感激しました。ステージから見る景色はキラキラしてて、とてもきれいでした。
夢を持つことを
恐れないで
―今後の目標は?
3月にミニアルバム「武道館リハ」のリリースを控えています。収録曲の「I decided」はメンバー9人がメロディーやハモリ、コーラスに分かれて歌う、これまでの私たちにない楽曲で、大きな挑戦でした。また、3月には東京ドームシティホールで初めての単独公演を控えています。日本武道館での単独公演を目指し、しかもそこがゴールではなく出発点にできるよう、一歩一歩ステップアップしていきたいです。個人的には、自分の性格を生かしてバラエティー番組などに出てみたいです。有名になって、山形や東北の魅力を世界中に伝え、世界中の人をクスッと笑わせたいですね。
―山形の皆さんにメッセージを。
夢を持つことって、達成できないケースを想像してしまうと、すごく怖いと思うんです。私たちも日本武道館を目標に決めたとき、正直怖いと思ったこともありました。でも、目標を立てることで明日も頑張ろうと思えます。失敗しても、きっとそれは糧になるはず。だから恐れず、挑戦していきましょう。
山形でもライブがしたいです。その時にはたくさんの方に来てもらえるよう、そして来てくださった方に元気と勇気を与えられる存在になれるよう頑張ります。ぜひ、応援よろしくお願いします!
Text :松田 陽
藤谷美海 FUJITANI MIU
アイドルグループ「いぎなり東北産」メンバー
PROFILE
2005年、山形県生まれ。16年春、スターダストプロモーション芸能3部スクールガールオーディションU-15に合格。7月3日、いぎなり東北産に加入。座右の銘は「やる気、元気、根性 !!!!!!!!! 」。「いぎなり東北産」は15年8月、スターダストプロモーション仙台営業所のレッスン生で結成。現在は9人で東北を拠点に活動。17年1stシングル「天下一品~みちのく革命~」、20年1stアルバム「東北インバウンド」、21年2ndアルバム「東京インベーダー」をリリース。昨年大みそかには「第5回ももいろ歌合戦」(日本武道館)に初出演した。今年は3月2 6 日に東京ドームシティホールで単独ライブ「TOKYO INVADER II」を開催予定。