やまがた未来プロジェクト2021

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2021.02.01

Next generationvol.6

#06 青木真理子 ガーデンデザイナー(Radiant Green Garden)

できない理由は考えない
やりたいことはやってみよう

「みどりちゃん」の愛称で親しまれ、フリーのガーデンデザイナーとして活躍する長井市の青木真理子さん。不登校、ヤマンバギャルを経て、庭造りの道へ。植物の性質を生かしデザインする庭は、ナチュラルかつローメンテナンスで、多くの人を引きつけています。興味を持ったら手を伸ばし、遊びも仕事も全力。置賜弁全開で駆け回る青木さんに、これまでとこれからを伺いました。

花を育てるヤマンバギャル

 どのような子ども時代だった?

 生まれも育ちも長井で、実家は魚屋です。中学では先生との折り合いが悪くて、1年生の夏休み以降はほぼ登校していません。とはいえ、お昼に給食を食べに行ったりしていた〝明るい不登校〞。ただ、内申書が悪くて、高校受験は全滅でした。「名前を書けば合格する」なんて都市伝説はやっぱりうそでしたね。(笑)

 入った通信制高校は週末に登校するだけだったので、平日にアルバイトをすることにしました。コンビニやスーパーは髪形や服装が制限されるし、ちょうど募集していた長井市内の花卉農家にお世話になることにしました。というのもそのころの私はいわゆるヤマンバギャル。姉が購読していた雑誌「egg」の影響でした。髪をピンクに染め、ギャル全開で花の水やりや出荷、ハウスの温度管理などいろいろな仕事をしていました。「方言全開のヤマンバが農家で働いている」と珍しがられ、テレビや雑誌の取材が来たり、雑誌の表紙になったこともありました。

 庭造りを始めたきっかけは?

 高校卒業後は一人暮らしもしたのですが、1年で実家に戻り、また花卉農家で働き始めました。庭造りを始めたのはそのころから。特に祖母がとても物をため込む人で、「これいづの漬物のたるだず!」とかよく分からない物が山になっていました。もっと住みやすい家にしたいとどんどん断捨離していったところ、庭もスペースが空いたので、自分が好きな植物を植え始めました。

 なかなか育ちにくかったり、育ち過ぎたり、トライアンドエラーの繰り返し。それが面白かった。自宅の庭でできることをやり尽くし、それでは試しにと2015年にコンテストに出場してみたんです。埼玉県所沢市の会場に来ていた南陽市内の菓子店のご夫妻が作品を気に入ってくれて、店舗の植栽の仕事を頂きました。それがプロのガーデンデザイナーとして本格的なスタートになりました。

手間が掛からない
自然な庭

 庭のデザインで心掛けていることは?

 あまり手間を掛けなくてもよい庭をデザインすることです。根付いたら自然に任せ、水やりも肥料も不要な庭がいいですね。宿根草や多年草は、冬場は地上部が枯れますが、山形の場合は雪で隠れますし、春にはまた元気になりますので使うことが多いです。雪囲いの必要があまりないので、落葉樹もよく使います。

 畑の隅とかに、特に世話をしているわけでもないけど、毎年咲く花があったりするじゃないですか。ああいうふうに、自然に四季の移ろいを感じられる庭が好きです。また、植物が育った後の将来像も考えるようにしています。

 理想の庭を造るために、自分がいいなと思ったデザイナーさんや造園家に会いに行くこともあります。電話が苦手なので、会いたいと思ったら直接行っちゃいます。それで会えなかったら、それも運命でしょう。

「やってみたい」だけで
時間を止めないこと

 山形の後輩にメッセージを

 やりたいときにやることが大切だと思っています。私は「ヤマンバギャルかわいい〜」とか、「一人暮らししたい!」とか「庭のデザインをしたい!」とか、思い付いたこと、やってみたいことは何でもやってみて、今があるって感じです。勢いで屋久島に行ったり、最近では漫画に影響を受け狩猟免許を取りました。ほかにも今は、スカイダイビングやバンジージャンプもやってみたい! 三姉妹の末っ子だからか、自由にさせてくれている親には感謝ですね。

 「やってみたい」だけで終わると、その瞬間に時間が止まってしまいます。でもやってみることで、未来につながっていきます。やる気は無限にあるものではありません。やらないで後悔するより、やった上で「こうしておけばよかった」と考えた方が絶対にいい!特に10代や20代のときは、時間も体力もありますよね。どんどんいろいろなことに挑戦してほしいです。

Text:松田 陽 Photo:菊地 翼

第20回国際バラとガーデニングショウ2018で大賞を受賞した青木さんの作品

ヤマンバギャル時代の青木さん

青木真理子 AOKI MARIKO
ガーデンデザイナー
Radiant Green Garden

1989年長井市生まれ。通信制高校時代に花卉農家でアルバイトする中で植物に興味を持ち、自宅で庭造りを始める。「第17回国際バラとガーデニングショウ2015」Cガーデン部門で初出場ながら準優秀賞。2018年同コンテストでは女性最年少で大賞を受賞し、注目される。フリーのガーデンデザイナーとして県内を中心に結婚式場や店舗などの植栽を手掛けている。昨年、免許を取得し狩猟デビュー。自宅では卵からふ化させたマガモのピーヨちゃんほかウサギと猫2匹を飼う。ピアスの穴は計13個。

https://www.radiantgreengarden.com/
Instagramアカウント
radiant_green_garden

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