2020.11.04
保育士 子どもたちの成長を引き出し、子どもたちと一緒に成長

今回紹介するのは「保育士」さんのお仕事について。
現役の保育士さんに密着し、一日の仕事を見せていただくとともに、山形市の民間立保育園・認定こども園でつくる団体の取り組みなどについてお聞きしました。

社会福祉法人山形もがみ会 みどりのもり保育園
副主任・年長組担任
佐藤千佳さん
1976年天童市生まれ。山形工業高校を卒業後、関東で就職。その後、上智社会福祉専門学校で資格を取得し、保育士として都内で働く。結婚を機に帰郷。山形市内の保育園で勤務し、第1子の出産を機に退職。11年前、現在勤める園が開園するタイミングで復職した。3人の男児の母。
高校卒業後、都会に憧れて就職したものの、仕事が面白くなくてすぐ辞めてしまいました。その後、いろんな仕事を経験する中でたまたま、保育園でアルバイトをしてみたら、子どもと一緒に過ごせる時間がとても楽しくて!「これだ!」と思い、勉強し直して資格を取りました。
先日の運動会では、クラスが一つになってその日を迎えることができ、とても感動させてもらいました。一人一人の成長や、何かをやり遂げた瞬間に立ち会える、とてもぜいたくな仕事です。自分の両親のように、やりたい仕事に巡り合うことができ、今とても幸せで、体が動く限りずっと続けたいです。自分が母になってみて、助けてくれる家族や友達のありがたさを実感しました。山形で働くことを選んでよかったと思っています。
悩んだときは、自宅で一杯飲みながら、家族に話を聞いてもらいます。夫も優しく聞いてくれるのですが、最近は小学2年の次男も「ママ頑張ってるね」って慰めてくれます。(笑)
園長先生です。マニュアルじゃなく困っている人を助けたいという思いのままに行動できる、とても温かい方。自分もそういう先生になりたいです。
ちか先生のある一日
10:00
この日はかもしかクラブの日。路上に出て「ストップのおやくそく」を学ぶ子どもたちを見守ります11:00
隣接するお寺の境内が遊び場。「リレーをしたい!」という子どもたちと一緒にダッシュ!11:30
リレーで負けて、泣いてしまった男の子。悔しさを受け止め、優しくケア12:00
お楽しみの給食の時間。さすがは年長さん、配膳も上手です。子どもたちと一緒にいただきます。今日はカレーだ!14:00
子どもたちのお昼寝中、日誌を付けたりお便りを書きます16:00
保護者がお迎えに。今日の様子などを伝えます17:30
終業。自分の子どものお迎えに行きます
園長先生より

みどりのもり保育園
園長 穂入友子さん
長年続けたご褒美
千佳先生は後輩の面倒見も良く、毎日楽しそうに保育をしている姿がすてきだなと思います。これまで園で抱っこした子どもの中には、「先生みたいになりたい」と保育士を目指し、保育士になった子が何人もいました。本当にうれしいことです。同じところで長く働くとこういうご褒美があるんですね。保育園の財産は、保育士です。先生方にはぜひ地元で幸せに、キャリアを重ねてほしいと期待しています。
山形民保の取り組み

山形市民間立保育園・認定こども園協議会
常務理事 海和伸吉さん
(社会福祉法人キンダー伸誠会理事長)
より良い環境で、保育をしよう
山形市民間立保育園・認定こども園協議会は、山形市の民間保育の黎明期を支えた園が中心となって設立し、今年で40周年を迎えました。園の垣根を取り払い、保育の質を高めようと月1回ペースで研修を行い、情報交換しているほか、より良い子育て環境をつくるため行政への提案も行っています。また合同で就職ガイダンスを開き、仕事の魅力を発信しています。
規制緩和が進み、都市部ではビルの一角にあり、園庭もない保育園が増えています。せっかく保育士を目指すのなら、制約なく、思い描いた保育を実現できる環境を選んではいかがでしょうか。
保育士というかけがえのない仕事をぜひ多くの方に知ってもらいたいですし、保育士を目指す方、保育士になった方には山形で、仕事も私生活も充実した豊かな人生を過ごしてもらいたい-。それが私たちの願いです。

山形市民間立保育園・認定こども園協議会
山形市宮町2-4-13(キンダーこども園内) TEL 023-622-7438