やまがた未来プロジェクト2022

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2022.11.10

vol.16特集

集中したい!

いよいよ受験シーズンが到来!受験生じゃない学生さんも、進級に向けたテストや卒論、卒業試験や大会など、あれこれ待ち受けているのでは?ここはいっちょ集中したい!と気合を入れる皆さんに、ちょっとでもヒントになればという情報をお届けします。

東北芸術工科大学 3年
及川けやきさん

2001年、仙台市生まれ。デザイン工学部グラフィックデザイン学科在籍。「岩壁音楽祭2022」(9月・高畠町)ではキービジュアルをデザイン、10月にリリースされた大蔵村肘折温泉公式 肘折ラップ「肘折 HIJIORIONSEN」の動画では主人公の女性役を演じるなど、学内外の人たちとコラボしながらさまざまな活動を展開。

 

山形交響楽団 トロンボーン奏者
篠﨑 唯さん

1995年、東京都生まれ。オーケストラ部への入部をきっかけに中学1年時よりトロンボーンを始める。高校3年時に「日本トロンボーンコンペティション独奏部門」で第1位、昭和音楽大学1年時に「日本トロンボーン学生音楽コンクール」で第1位を獲得。大学在学中の2017年より山形交響楽団に入団し、5年目を迎えた。

キミの心身を動かすチカラ「集中力」の高め方!

トロンボーンかっこいいですね!篠﨑さんはいつからプロを目指したんですか?

中学2年の時、音楽で食べていくと決意しました。音大受験には実技はもちろん、学力試験もあったので、勉強は好きではなかったけど「夢をかなえる」ため、やりましたね。及川さんはいつからデザインを?

デザインの面白さに気付いたのが高校2年生の後半。文化祭のポスターやブースのデザインを任されたのがきっかけでした。ところで私はちょうど、学園祭でプロデュースしたファッションショーが終わり、ひと段落したところなんです。プロの演奏家の方は普段、どんな生活サイクルなんですか?

平日の夜や土日の日中は演奏会が多く、それ以外は多いときで1日5時間くらい個人練習しています。休日はもちろんありますが、それでも必ず、楽器に触るようにしています。及川さんも授業などで忙しいと思いますが、頼まれたデザインなどはどのように仕上げるんですか?

大体締め切りが近くなってから、没頭してアウトプットする感じですね。アイデアがいつ湧いてくるか分からないので、街なかでパソコンを開いてすぐ手を動かすこともあります。ちなみに大学の教授から「ほかの人があまり見ないところに注視しなさい」と教わったので、街を歩くと看板やディスプレーやその他いろいろを見過ぎてしまい、なかなか目的地に到達しません(笑)。オン・オフもあまりないんですが、癖になっているので苦ではないです。オススメの切り替え法はありますか?

「食と温泉の国のオーケストラ」というフレーズに引かれて山響に入団しただけに、おいしい物を食べたり温泉に入ってリラックスしてますね。あとは映画かな。映画館という場所に行くことで、良い意味で不自由になり物語に没頭できる。余計なことを考えない。見た後は不思議と「なんとかなる」という気持ちになれるんですよ。

ちょっと分かります。私はスイーツ作りが好きなので、生地を練っているときは無心になれます。ところで本番前はどのように集中力を高めるんでしょう。験担ぎみたいなものってありますか?

験担ぎは、ラーメンを食べること(笑)。特に家系ラーメンのような脂っこいもの。油と麺のツルっとした喉越しが、滑らかな音を生むような気がして(笑)。そして私は本番前のルーティンがあります。それは演奏会の1カ月くらい前からスタートし、まずは練習で吹いた自分の音を寝る前に聴いて、明日どんな練習をするかメモします。そうやって仕上げていき、あとは練習をし過ぎない。よく寝て食べて、体調を万全にする方向へシフトします。本番直前のリハーサルでも、頑張り過ぎないことを心掛けています。そこで出し切ってしまうと、本番で集中力が続かないので。

プロのお話はとても説得力がありますね。私たち学生へ、集中力という点でアドバイスをお願いします。

「自分の特徴を理解すること」だと思います。私はとにかくいろんな人の話を聞いて参考にしました。その結果、自分のルーティンを見つけることができました。自分がどういう人間か、得意・不得意や好きなこと・苦手なことが分かれば、自分なりの「集中ルーティン」をつくれると思いますよ。

私もファッションショーでプロデュースに徹することで自分の役割に集中できることを学びました。これからもほかの学部の子や地域の大人の方に関わっていくことで、より多くを学び、吸収したいです。

これからの活躍も楽しみにしています。あと、山響の演奏会も聴きにきてくださいね!

撮影場所:山形県郷土館「文翔館」 (山形市旅篭町3-4−51)

山形大学医学部
内科学第3講座神経学分野
太田康之先生

1974年生まれ、大阪府出身。岡山大学卒。カナダ・ラバル大学研究員、岡山大学病院神経内科講師などを経て2020年から現職。認知症などの病態解明と新規治療法開発を主な研究テーマとしている。

Q 「集中力」と脳はどう関わっているのですか?

脳の機能はとても複雑で、全てのメカニズムが解明されているわけではありません。しかし、集中力については脳の前頭葉にある「前頭前野」という部分が関わっていると考えられています。「前頭前野」は他の動物に比べヒトの脳で高度に発達しており、思考力や創造力、かつ理性や感情のコントロールなど、人間が人間らしくあるための、重要な働きを担っています。楽しいことをしている時は、活性化するともいわれています。皆さんも、好きなことをしていると、時間を忘れて没頭してしまう時ってありませんか? 楽しいことには集中できる。だから、集中できる環境をつくってあげることが大切です。

Q 勉強に集中するためにはどうすれば良いのでしょう?

これは私の経験に基づくアドバイスですが、楽しいと思える教科や分野から始めるのがこつです。そこで得られた達成感をステップに、苦手な教科に取りかかるような計画を組んでみてはいかがでしょう。

Q どのくらいの時間、人は集中できますか?

集中力の持続時間は個人差が大きいと思います。楽しいと思ったら好きなだけやればいいし、疲れた時は休んだ方がいい。どうしてもやりたくない時は、時間を区切ってみることをお勧めします。「5分間休む。そしたら5分間がっつりやる」というように。

Q ほかに気を付けたいことは?

基本的なことですが脳をちゃんと働かせるためには、睡眠と栄養が大切。つまりは規則正しい生活リズムが一番。寝ないでだらだらと勉強するのは効率が良くありません。また不安や心配事を抱えていると前頭前野がフルに力を発揮できません。「勉強しなさい」と言われることも余計なストレスかもしれませんね。

長らくプロ、またはアマチュアトップとして戦ったセンパイ方や、大事な発表の舞台を経験した高校生は、どんなふうに集中力を高めていたのでしょう?「俺流」「私流」の方法をお聞きしました。

プロサッカー選手の経験から、指導する子どもたちに繰り返し伝えているのは、練習の積み重ねと生活リズムを整えることの大切さ。どんな自分を目指すのか、詳細にイメージすることで落ち着いて本番を迎えることができるはず。そして自分のベストを引き出すために、食事や睡眠時間などで体調を整えることも忘れないでください。

モンテディオ山形 アカデミーコーチ
石川竜也さん
静岡県藤枝市出身。選手としてモンテディオ山形を2007年から11期にわたってけん引し、2度のJ1昇格に導いた。18年に現役を引退しコーチに就任。

「VALORANT」は、チームで戦うシューティングゲーム。サッカーや野球などと同じく、対戦相手を分析してチームを勝利に導くアナリストが不可欠です。リサーチなどやるべきことは膨大で、時間を効率的に使うには集中力がとても重要。私は一つ一つのタスクに対して制限時間を設けることで、目標に対しての進捗も計るようにしています。

eスポーツチーム「FENNEL」所属
VALORANT部門アナリスト
kir1nさん
山形大学理学部に通う大学2年生でありながら、プロのeスポーツアナリスト。東京都出身。

小学生時代から将棋を始め、これまで全国大会で30回以上の優勝を経験しました。対局中はずっと張りつめていると思われがちですが、私の場合、意外にぼんやりと盤面を見ている時間も多いです。集中力に濃淡をつけることで、持ち時間が少なくなってくる勝負の終盤、ここぞという正念場で、より力を発揮することができていると思います。

将棋アマチュア名人・七段
中川慧梧さん
コロナ禍により東京からの地方移住を考え2021年、何度も観光で訪れた天童市へ。天童市役所に勤務する傍ら、後進の指導にも力を入れている。

もともと勉強がそれほど好きではない私は、集中できた時間をスマホアプリで記録しています。スケジュールリストが色分け表示されるので「もっと塗りたい!」という気持ちが集中の後押しに。模擬国連の1日目は初めての場に圧倒されましたが、親友にもらったハンドクリームの香りで落ち着いて、2日目からは生き生きと発言できました。

米沢興譲館高校
寒河江美言さん
国際探究科2年。ESS(英会話)部所属。 「いつかおなかいっぱい梨を食べてみたい」。

小学5年のときに書いたファンレターをきっかけに、『ズッコケ三人組シリーズ』で知られる作家の那須正幹先生と手紙のやりとりをしていました。先生からの気遣いと励ましにあふれた手紙を読み返すと、自分にも応援してくれる人がいるのだと実感できます。模擬国連のときも、大切なテストの際なども、この手紙で勇気づけてもらっています。

米沢興譲館高校
石井倖之介さん
国際探究科2年。新聞・文芸部所属。 好きな食べ物は“高い肉”。

自閉スペクトラム症があり識字障がいや音に敏感という特性があります。日本語は苦手ですが英語は大好き。得意なことを生かせば障がいもカバーできると信じてスピーチに挑戦しています。自分の姿が、障がいを理由に何かをあきらめてしまう子どもたちの勇気になればいいです。母や兄の影響で知った洋画や洋楽を視聴して、気持ちを高めています。

酒田東高校2年
加藤弘絵さん
山形県中学校・高校英語弁論大会 高等学校の部(スピーチ)で2年連続優勝。勇気をもらう曲1位はクラーク・ダッチェラーの「heart of hearts」。
みんなどうしてる?

デキルあの子はどんなふうに集中力を高め、どんなふうに勉強してるんだろう…?同じ高校生の勉強スタイル、気になりませんか?そこで山形東高校の探究科クラスにアンケートをお願いし、集中法などを尋ねました。

(調査方法:学校を通じウェブアンケートを依頼。回答期間9/29~10/3。3年次探究科クラス中41人より回答を頂きました)

その他の中で最多は「塾」。次いで「リビング」。ほかには「駅の学習室」「ちえふる(天童駅)」「公民館やマナビー(※)」「自分の部屋以外の部屋」など。
※霞城セントラル23階

「無音」が圧倒的。「流している」派が聞いているのは「洋楽」「ゲーム等のOST(※)」「作業用BGM」「テレビ」など。
※オリジナルサウンドトラック

「見えない所に置く」
が多数ですね!

多いのは「30分~1時間」。
「3時間以上」の方もいますね、すごい!!

飲食系/「甘いお菓子を食べる」「おやつや水分を取る」「小さいおにぎりを頬張る」

運動系/「背伸びや肩回し」「ウオーキング」「ストレッチや散歩をして体を動かす」「とりあえず外に出て歩く。歩きながら音楽を聞くことも」

その他/「6分間だけ机に突っ伏して寝る」「一緒に勉強している友達と話す」「ネットフリックスを見る」「5分ぐらい目をつぶって、パって起きてよっしゃーってなる」「お風呂で熱唱」「絵を描く」

眠くなりがちなので、コーヒー飲んで15分寝てから勉強を始める/時間を計る 机をきれいにする/逆に詰め込みすぎない/こまめに水分を取る/ポモドーロテクニック※編集部注:一つのタスクを細かく分割し、分割した一つ一つのタスクを短時間で終わらせてから休憩することを繰り返す時間管理術のこと/「終えたら〇〇をする」など小さな目標を作る/関連付けながら学習する/甘い物を食べる/思考内容をブツブツ話しながら問題を解く/取りあえず姿勢を良くする。勉強してる自分の姿を客観的に見て、勉強してる俺かっけーって思う/ちゃんと寝る/公民館やマナビーなど絶対に勉強しなければならない環境に自分を置く/水分を取る/余計な物を机に置かない/特になし/瞑想/深呼吸/コーヒーを飲む/机の上に勉強に必要でない物は置かない/逆に教えてください/一つの教科を何時間も続けず、長くても2時間程度で勉強する教科を変える

ありがとうございました!

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