2022.07.14
ぼくらの夏
※撮影時のみマスクを外していただきました
⼭形⼤学花笠サークル「四⾯楚歌」
笑顔で、心一つに踊りきる
⻑い⻑いトンネルの出⼝が、ようやく⾒えてきた。⼭形⼤学⼩⽩川キャンパスの、⼣⽅の体育館。学⽣が次々と集まり、それぞれ笠を⼿に練習を始める。鳴り響くのは、太⿎と三味線のあのメロディー。ヤッショー、マカショ、シャンシャンシャン。⼭形を代表する夏祭りの、あの掛け声。
コロナ禍に振り回された2年間だった。コロナ前は年間100件以上のイベントなどに出演。花笠踊りを通じて⼭形の⽂化や⼭⼤⽣の元気を発信してきた。
しかし2020年は、8月の山形花笠まつりをはじめ各種イベントが軒並み中止。翌21年も、まつりは野球場を舞台に開催されたものの、学内の感染状況に鑑み、参加を見送った。そのたびに募る悔しさとむなしさ。〝不要不急〞というワードに悩む日々。それでも方法を模索し練習を続けてきたのは「コロナが明けたら」といういちるの望みと「花笠踊りを途絶えさせない」という使命感だった。
そして22年、夏。あの時の新入生が3年生になり、全体を引っ張る立場になった。満を持して花笠まつりは、山形市内大通りでのパレード復活が決定。「やっと踊れる!」。サークルに明るさが戻り、練習には緊張感が漂う。笠を回しながら落とす腰、伸ばす足の指先。全身に力がみなぎり、躍動する。「踊れることへの感謝を込めて、笑顔で元気に、山形の夏を踊りきりたい!」
会⻑を務めるのは19代四⾯楚歌の栗原瑞季さん(中央、地域教育⽂化学部3年)。
1〜4年まで約150⼈が在籍する⼤所帯をまとめ上げる。⼈呼んで「あねご」
村⼭産業⾼校「⼭岳部」
体と頭をフルに使って
四国の⼭を楽しむぞ!
県総体で優勝し、8⽉のインターハイに出場します。3泊4⽇の⼭歩きとペーパーテストで競う登⼭競技。体⼒づくりのためリュックを背負い学校の階段を上り下りしたり、天気図を書いたり、⼭に⼊って合宿したり…。直前までできること全てやり切りたいです。去年全国3位になった先輩⽅から教わったことを、次の代にも伝えていきます。
〈後列左から〉
部⻑/安達丈留さん(3年)、副部⻑/堀⽶琉叶さん(3年)
〈前列左から〉
有路留⽣さん(2年)、⼩浦⽩⻁さん(2年)
⽻⿊⾼校「男⼦ソフトテニス部」
インターハイに向けて全集中!
⽬標は、悲願の全国制覇!
⼆⼈とも姉の影響で⼩学校の頃にソフトテニスを始めました。強豪校で全国を舞台に戦うため、お互い地元を離れ寮⽣活をしながら部活に打ち込んできました。⾃⽴とチームワークを、⽇常⽣活でも⼤切にしてきました。今年3⽉の全国選抜⼤会では団体で3位。四国インターハイでは悲願の優勝を⽬指し、特に精神⼒を磨きたいです。
〈左から〉
⼩⽥切智明さん、関川結⽃さん
(いずれも3年)
加茂⽔産⾼校「海洋資源科」
⽬の前に広がる海と⽔族館から
海洋知識と命の尊さを学ぶ
海洋環境や⽔産資源、マリンスポーツ、調理など海洋に関して総合的に学ぶ海洋資源科。アクアライフ系の授業の⼀つである⽔族館学概論では、学校に隣接する鶴岡市⽴加茂⽔族館で実習を⾏います。繁忙期を迎える夏の⽔族館。たくさんのお客さんに喜んでもらえるよう、飼育員さんの業務を体験しながら⽔族館の役割について学びたいです。
〈左から〉
菅 ⼄葉さん、清⽔凜太さん
(いずれも3年)
鶴岡⼯業⾼等専⾨学校「テクノ・パラメディック」
⾃分たちの技術で、離島の⽣活を快適に
⾒て、触れて、ものづくりを学ぶ!
今年で13年⽬を迎える、⾶島での家電修理のボランティア活動。7⽉30⽇から4⽇間、島に渡り、⾃転⾞の修理や側溝清掃なども⾏います。市販製品の構造を理解し、故障を解決する中での学びや気付きは多く、今からワクワクしています。学校で修得した専⾨技術を存分に⽣かして、⼀つでも多くの家電を直し、島⺠の⽅々に喜んでもらいたいです!
〈左から〉
家電修理班リーダー/宇⽥⻯健さん
(情報コース 5年)
運営責任者/関 愛理さん(情報コース 5年)
運営統括アドバイザー/⽯川明寛さん
(専攻科 EIコース 1年 )
家電修理班/⼟佐林杏さん(情報コース3年)
志⽥遥⾶さん(情報コース 3年)
7COLORS (セブンカラーズ)
Never quit, go! ⼭形の⼦どもたちに、
ダンスの魅⼒を伝えたい
ダンススタジオMPF(⼭形市・東根市)の⾼校⽣と社会⼈ダンサーのプロジェクト。現在は5⼈で活動し、代表のMAKO先⽣の指導を受けながら⾃分たちでダンスをつくり上げています。9⽉に単独ライブの開催が決定!この夏は、個⼈で⼤会に出場しレベル上げしながら、ライブでお客さんを沸かせられるよう練習に励みます!
〈左から〉
荒⽊美空さん(会社員)、松⽊来⽻さん(寒河江⼯業⾼校3年)
奥⼭樹⾥奈さん(天童⾼校2年)、髙松凜⼤さん(⼭形⼯業⾼校3年)
荒澤奈槻さん(会社員)
YUPC(⼭形⼤学パラグライダーサークル)
⼤空と、⾵と⼀体になる爽快感
ライセンス取得を⽬指す!
毎週末、南陽市の⼗分⼀⼭で活動しています。エンジンを使わずに⼤空や⾵と⼀体になれる爽快感、上空から眺める絶景は何度⾶んでも決して飽きることがありません。この夏の⽬標は、全世界のパラグライダーエリアでの⾶⾏が可能となる上位ライセンス「パイロット技能証」の取得。技術を⾼めて、世界中の空を⾶んでみたいです。
〈左から〉
菊地秋宏さん(⼯学部4年)、篠﨑⼤河さん(理学部2年)
⾼畠⾼校「グリーンライフ授業」
⾃分たちが育てた紅花で、レシピ開発
グリーンツーリズムにも貢献したい!
農業を巡る社会環境や⾷について、農業体験を通して学ぶグリーンライフの授業。プランターに種や苗を植えて花や野菜などを育て収穫し、調理や商品開発まで学習します。この夏⼀番の楽しみは紅花の収穫! 昨年は染め物体験をしましたが、今年は紅花を使ったレシピの考案が課題です。地域産業の⼀つである紅花の魅⼒を発信していきます!
〈左から〉
後藤桜花さん、横⼭璃奈さん
(いずれも3年)
新庄神室産業⾼校「測量の東北⼤会出場チーム」
5連覇達成にホッ
次は新たな伝統へ挑戦!
県⾼校サーベイコンテスト・トータルステーションの部で優勝し、学校の総合5連覇に貢献できました。5連覇は、1年⽣の時からプレッシャーをかけられていたので(笑)、達成できて安⼼しました。次の⽬標は8⽉の東北⼤会。県⼤会とは競技内容が異なるのでまた⼀から練習です。それでも初優勝して、新たな伝統を築いていきたいです。
〈左から〉
菊地陽太さん、須藤悠翔さん
伊藤琢真さん、荒⽊脩汰さん
(いずれも環境デザイン科⼟⽊コース3年)
寒河江⾼校「将棋部」
⽬指すは全国ベスト8!
この夏、悔いのない⼀⼿に挑む
⼼強いメンバーがそろい、県⾼校将棋選⼿権⼤会では団体戦でのエントリーをかなえ、初優勝することができました!
次の⽬標は8⽉の全国⼤会。将棋の魅⼒は、⾃分で⼿を考え、⾃由に指せること。だからこそ仲間との⽇々の実戦⼀つ⼀つを⼤切に、この3⼈で挑む最初で最後の夏を悔いの残らないものにしたいです!
〈左から〉
⾼橋 賢さん(3年)、清野達嗣さん(1年)
今泉慶亮さん(3年)
⼭形⻄⾼校「⼸道部」
もっと⾼みを⽬指し
勝利を射抜く!
3⼈とも⾼校から⼸道を始め、先輩や先⽣の指導の下、技術を磨いてきました。8⽉にインターハイに出場する先輩たちを⽀え、⾃分たちも新⼈戦に向けて理想の「射」を⽬指し、いっそう練習に励みます。しっかりとあいさつし合い、活気あふれる雰囲気づくりを続け、後輩の技術指導にも⼒を注ぎたいです。
〈左から〉
鍋島 凜さん、藤⽥未来さん、丹 七⾳さん
(いずれも2年)
遊佐⾼校「地域みらい留学⽣」
ここで新しい⾃分を⾒つけよう!
遊佐ライフを全国に発信
関東の中学から遊佐⾼校に進学したのは、町の体験プログラムに参加して「楽しそう!」と思ったのがきっかけでした。⽅⾔、環境、⾷べ物、全てが新鮮!学外でも地域おこし協⼒隊の⽅と⾯⽩いことを企画して、発信しています。8⽉には、体験プログラムが3年ぶりに開催されます。今度はスタッフとして私たちが、全国の中学⽣に遊佐の魅⼒を伝える番です。
〈左から〉
小川萌衣さん、岩倉花音さん、安藤希祥さん(いずれも3年)
畑を耕して野菜を育てたり、空き家をリフォームして地域のみんなで集まれる場所をつくったり。遊佐での⽣活で、⾃⽴し活発になった⾃分を発⾒できました
待ちに待った再来⽇
おもてなしの⼼を学びたい
⽇本の⽂化に興味があり、旅館で働こうと決めました。ようやくまた上⼭に来ることができてうれしいです。前回は「カセ⿃」でトムヤンクンを振る舞い好評でした。旅館の仕事を早く覚えて、次はグリーンカレーやパッタイなどの料理を⼭形の⼈に味わってほしいです。
かみのやま温泉「葉⼭舘」
Sakaoduan Wiriyametee Chompoo(サガオドォアン ウィリヤメーティー チョンプー)さん(右)、Arocha Emimat Umim(アローシャー イミワット イム)さん
2000年、タイのラチャパット⼤学在学中、インターンシップで上⼭市へ。旅館の仕事を経験し、就職を決めるもコロナ禍のため⼊国できず、まる2年延期に。6⽉に再来⽇した
海の魅⼒とともに庄内をPR
「潜ってみたい!」をかなえます
県内外のダイバーへ海中を案内したり、講習を担当しています。幅広い年代の⽅々が挑戦されるので、⼀⼈⼀⼈に合った内容を⼯夫しています。今年の夏は活気が戻りつつあるのがうれしく、多くの⽅に庄内の海を存分に楽しんでもらえるよう笑顔でサポートしていきます。
ダイビングインストラクター
板垣智美さん
鶴岡市出⾝。海洋専⾨学校卒業後、⽔族館での勤務を経て、現在は鶴岡市のダイビングショップ「アーバンスポーツ」で活動
100周年迎える「⽔郷⼤江夏まつり」
新たな伝統を⼦どもたちとつくりたい
地元伝統の夏祭りが100周年を迎えます。県内で最も歴史があるといわれる花⽕⼤会。この節⽬にぜひ⼦どもたちにかかわってほしくて、町商⼯会⻘年部では⽵灯ろう事業を企画しました。⼦どもたちの⼼に残る、そしてこの町に⽣まれたことを⾃慢したくなる祭りにしたいです!
⼤江町商⼯会⻘年部
部⻑・五⼗嵐克也さん(右)、
副部⻑・菊地祐貴さん
現在会員約20⼈の⻘年部。花⽕⼤会の⽕種となる「御神⽕」を朝⽇連峰に登って採取するのも⼤切な役⽬
⼈を呼び、新しい仕事を⽣む
「マルチワーク」を⼩国から広げる!
多くの⼈に⼩国町での暮らしを体験してほしいという思いから「マルチワーク」を推進する組合を⽴ち上げ、シェアハウスも運営しています。⼩国で働いてみたい⼈、仕事を⼿伝ってほしい企業…。いろいろな⼈と応援し合える関係をつくっていきたいです。この夏、皆さんもぜひ⼩国へ!
「おぐにマルチワーク事業協同組合」代表理事
吉⽥悠⽃さん
埼⽟県出⾝。早稲⽥⼤学卒業後、都内のバイオベンチャーに就職。⼩国町地域おこし協⼒隊を3年で卒業後、2021年に組合を設⽴
3年ぶりの徳内ばやし渾⾝(こんしん)のお囃⼦(はやし)で舞台を熱く
むらやま徳内まつりに出演する地域団体「⻄郷徳内ばやし」で、お囃⼦を奏でる『響』の⼀員として活動しています。
今年は3年ぶりのパレード開催。今からワクワクしてバチを持つ⼿にも⼒が⼊ります!踊りはもちろん、お囃⼦も各団体で特徴があるのでぜひ注⽬してくださいね。
⻄郷徳内ばやし
加藤博⾏さん
東根市出⾝・在住。2011年に⻄郷徳内ばやしに加⼊。村⼭東根⼟地改良区で施設管理などの業務を担当する
- ・夏バテしないこと(南陽市・⾼校⽣・Kさん)
- ・勉強して⾃分の⾏きたいとこに⾏く!(⽶沢市・⾼校⽣・Kさん)
- ・登⼭(東根市・⾼校⽣・Gさん)
- ・危険物取扱者の資格を取得したい(川⻄町・⾼校⽣・Iさん)
- ・受験に向けて、ピアノの練習を頑張りたい(東根市・⾼校⽣・Nさん)
- ・ボランティアへ積極的に参加(酒⽥市・⾼校⽣・Oさん)
- ・漢字検定と部活の⼤会(鶴岡市・⾼校⽣・Kさん)
- ・部活と勉強(⾼畠町・⾼校⽣・Sさん)
- ・受験⽣なので勉強に打ち込みたいです!!⾃分なりに頑張れたな!と思えるような夏にしたいです!!(⼭形市・⾼校⽣・Tさん)
- ・実習(⼭形市・学⽣・Fさん)
- ・狩猟免許の取得(⼭形市・学⽣・Kさん)
- ・中国語を頑張りたいです(東根市・学⽣・Oさん)
- ・就職活動!(天童市・学⽣・Kさん)
- ・新しい仕事、新しい環境♪(⽶沢市・会社員・Wさん)
- ・海、⼭のきれいな景⾊をたくさん撮りたい!(寒河江市・会社員・Nさん)
- ・アレンジ冷やし中華に挑戦(天童市・無職・Hさん)
- ・野菜作り(上⼭市・公務員・Tさん)
- ・家業の枝⾖出荷を頑張る(鶴岡市・会社員・Iさん)