やまがた未来プロジェクト2024

MENU

2021.09.16

vol.9特集

YAMAGATA スゴい場

 山形にいるとたまに耳にする、「山形って何もないよね」という言葉。…それって本当でしょうか?いえいえ、あるんです。山形ならではのスゴい場が。
 今回のキミヘでは、人を引きつけ、発信したくなる山形県内のスポット7選をご紹介。
 まずは日本に6人しかいない国際ルートセッター・平松幸祐さんが営むボルダリングジム「FLAT」(山形市)を訪ね、“場づくり”への思いとファンの声を聞きました。

フラットな関係で
楽しく登れる場に

FLAT bouldering

(山形市)

湾曲した壁にカラフルな突起物(ホールド)が踊る。それぞれのレベルで課題をクリアしようと、さまざまな年代の人が集い、挑んでいます

平松幸祐

Hiramatsu Kosuke

PROFILE

1983年神奈川県生まれ。大学1年の時、川崎市内のボルダリングジムでクライミングのキャリアをスタート。2009年リード日本選手権ファイナリスト(9位)。同年、IFSC(国際スポーツクライミング連盟)公認国際ルートセッターを取得。国内外の大会でチーフを務める。15年、山形市に自身のジム「FLAT bouldering」をオープン。株式会社FLAT代表取締役。小学2年と3歳の男児の父。

FLAT bouldering
住所.山形市北町2-1-30
TEL.023-682-6760
https://flatbouldering.com/

―そもそもクライミングとの出会いを教えてください。
中学まで野球、高校ではラグビーに打ち込み、大学に入って空白になった時、ファッション誌でフリークライミングを知りました。一人でもできるところに魅力を感じたし、まだ超マイナーな競技だったので、あわよくばトップになれるかなと。選手として大会に出たり、ジムでアルバイトしているうち、ルートセッターにならないかと誘われたんです。セッターは年上の人が多く、若い世代が不在だったんですね。現役引退した人がやるものだろうという葛藤もありましたが、競技者とは違う立場で魅力を伝える役割も面白いかなと、この道に進むことを決めました。

―セッターの国際資格保有者は当時、国内に5人のみ。そんな希少な立場で、なぜ山形に?
山形に来るまで、神奈川でジムの社員として働いていましたが、管理職になるよう内示があったんです。現場が好きなので、喪失感がありました。まだ現場でやりたいこともあり、それなら「自分でつくろう」と。山形県は、妻の地元。クライミングが盛んとは言い難い土地でしたが、そういう所で一から始めてみたいという思いがありました。「無謀じゃない?」という声もありましたが、これまで培ってきたキャリアやアイデア、人脈は、地方でも通用するという確信もありました。また、小さい子どもがいましたから、子育て環境も考えましたね。

―どんなジムを目指しましたか?
「FLAT」という名前には三つの意味を込めています。一つ目は「平松」の「平」。二つ目はflatという単語には「アパート」という意味もあることから、住みたくなるような居心地良い空間にしたいという願い。三つ目はフラットな関係性です。初めて来た人も常連さんも、お客さんもスタッフも、みんなフラットな関係で、楽しく登れる場所をつくりたかったんです。レベルが高い、キャリアが長い人が幅を利かせて、初心者が入りにくい雰囲気は、ちょっと違うんじゃないかと昔から思っていました。ジムの中央にシンボリックな木があったり、内外装に古材や廃材を多く使っていますが、それらは前々から実現したかったコンセプトというよりは、山形に来て出会った人たちのアイデアによるものです。人との出会いでもたらされるものや、偶然性も楽しんでいます。

―では「FLAT」への思いを実現するために、心掛けていることは?
さまざまなレベルの人が、あえて入り交じるようにセットしています。上級はこっち、初級はこっち、と分けることはしません。スタッフとは、経験の浅い人をフォローし、退屈そうにしている人がいないか目を配るよう、いつも確認し合っています。また、自然発生的なコミュニティーを大切にしたいので、スクールやクラブもあえて設けないようにしています。

―山形にジムを開設してまる5年。何か変化は感じていますか?
若い世代を中心に、競技志向の子は確実に増えていると感じます。ここで出会って結婚したカップルもいますし、山形の人とクライミングとの出会いや、人と人との出会いに多少は貢献できているのではないでしょうか。

―今後、FLATをどういう場所にしていきますか?
ボルダリングについて、こんなに面白いものはないと思っているので、伝えていきたいというのが基本的立場です。でも、ただ場所があればいいわけではなく、特別に面白い場所にしていきたいですね。どれだけポピュラーになっても、スペシャリティーな部分をなくしたくない。なので、僕にしかつくれないルートを常に模索して、面白いルートを提供し続けていきたいです。

―これからの夢や目標は?
もう少し子どもとの時間をつくりたいです。大会への派遣や出張が多く、休みが少ない生活を続けてきましたが、子どもが子どもでいる時間は短いので。ルートセッターとして15年やってきて、それはとても幸せな時間でした。今後は、ジムを無理せず長く続ける道を探しながら、新たなアクティビティーを見つけたいという気持ちもあります。そんな新しいものを見つけられそうな面白さが、山形にはあると実感しています。

佐藤 悟さん
(山形市・自営業)

「ボルダリングの沼にはまってます。一人でやるイメージがありますが、続けていると解決できない課題にぶち当たる。挑戦する仲間が自然と増えるし、ありがたい存在です。FLATは上級でも初級でも同じ空間を楽しめるし、応援し合っている雰囲気もいいですね」

木村栞里さん
(寒河江市・フリーター)

「駅から近い立地だったり、建物の広さ、天井の高さが魅力です。ビルの1フロアにあるような都会のジムとは開放感が全然違います。傾斜の豊かさもすごい。常連さんが仲良くて、『ガンバ』とか声を掛けてもらえるのもうれしいです」

大会の会場となることも多いFLAT。小さな子どもから大人まで、たくさんの人が集まります
(2017年9月、THE NORTH FACE CUP予選会)


東北最大級!いま注目のスケートボードや
BMXを思う存分楽しめる

寒河江スケートパーク

(寒河江市)

東北最大級、約2700平方㍍の全面コンクリートのスケートパーク。スケートボードやBMX、インラインスケートを、中・上級者はもちろん、初心者まで楽しむことができます。今後、「クレイドルボウル」を新設し、北側を「ストリート」の本格的エリアに造り替える計画が 進行中。最先端のパークへ進化します。

住所 寒河江市大字寒河江字高瀬山1179-1
TEL. 0237-85-8751
http://m-furusato.sakura.ne.jp/

\ここがスゴい! おすすめ!/

伊藤美優さん(上山市・中学生)

ナイターもやっていて、営業時間も長いので子どもから大人まで楽しめます

伊藤凛音さん(天童市・中学生)

さまざまなセクションがあり、アットホームな雰囲気です

騒音を気にすることなく思う存分楽しめます。子どもから大人までナイター営業(21:00まで)が人気

この夏、注目を集めたスケートボード、BMX。未来の金メダリストがここから誕生するかも…!?


つながりから生まれるアイデアを
カタチにできる場所

インキュベーション施設
LIGHTHOUSE

(酒田市)

1Fにコワーキングスペース、2Fにシェアオフィスの機能を持ち、起業家を育成し独立を支援しています。元々倉庫だった建物をDIYで改装しました。あらゆる業種や業界の人が集まり、ふとした雑談からアイデアが生まれています。新しい刺激をどんどん受けたい方にお勧め。

住所 酒田市新橋2-26-20
TEL 0234-43-6858
https://lhwc.jp/

\ここがスゴい! おすすめ!/

渡邉 輝さん(酒田市・IT業)

地方の若手起業家はかなりマイノリティーなので居場所があるのが本当に幸せです

阿部優美さん(酒田市・webマーケティング業)

幅広い業種の方と話すことができ、自分一人では生まれないアイデアに出
合えます

利用者同士のコミュニティー育成を重視。全スペースを共有にしたり、イベントなどを行っています

奥にはバーカウンターがあり、休憩や食事、仕事の合間のちょっとしたコーヒーブレークなど、気分転換にも利用できます


東北の伊勢と称される
三羽のうさぎの縁結びスポット

熊野大社

(南陽市)

縁結び、良縁祈願、夫婦円満などの御利益のある神社で、日本三熊野の一つに数えられています。本殿裏に三羽のうさぎが隠し彫りされており、すべて見つけると願いがかなう、恋がかなうといわれています。月に一度、月の力が満ちる満月の夜、月結び祈願祭(良縁祈願祭)があり、9月は20日(月)の祝日に行われます。



住所 南陽市宮内3707-1
TEL 0238-47-7777
http://kumano-taisha.or.jp/

\ここがスゴい! おすすめ!/

菅野あずみさん(南陽高校・2年生)

季節ごとに装飾などのイベントがあって楽しめるし、神主さんがとても優しい!

朝倉愛子さん(南陽高校・2年生)

周りにおいしいお店も♡有名人も訪れる地域の中心的存在で地域との絆も強いです


買うだけじゃない。売るだけじゃない。
手作りされた物を通して人と人とが
触れ合う場所。そして時間。

Kitokitoマルシェ

(新庄市)

今年で10周年を迎える「Kitokitoマルシェ」は、5月から11月まで毎月第3日曜日に開催しています。昭和初期に建てられた蚕糸試験場(現エコロジーガーデン)を会場に、「作る人」と「買う人」のコミュニケーションを通じて、ゆったりとした時間を過ごせます。毎回異なるテーマで開催されるので、いつも新しい出逢い、楽しさがあります。



住所 新庄市十日町6000-1 エコロジーガーデン
TEL 0233-29-2122
https://www.instagram.com/kitokito_marche/

\ここがスゴい! おすすめ!/

秋保恭平さん(山形市・大学生)

たくさんの人との交流やつながりが生まれる、新庄の観光資源です!

犬飼美咲さん(新庄市・大学生)

毎回テーマごとに変わる雰囲気や、こだわりを感じられるのが楽しいです


県内初!快適な環境で楽しく
eスポーツに没頭!

e-Sports TREASURE

(山形市)

山形県初のeスポーツカフェ。ハイスペックPCコーナーと、持ち込み可能なフリースペースがあります。ドリンクバーが付いており、とても快適な環境でゲームを楽しむことができます。学割3時間パックはなんとワンコインの500円。イベントの開催も可能で、店員さんが丁寧にサポートしてくれます。



住所 山形市前明石1352
TEL 023-646-9336
https://twitter.com/eSportsTREASUR2

\ここがスゴい! おすすめ!/

清水 衛さん(山形市・会社員)

ゲーム以外でも、コワーキングスペースとして仕事で利用しています

結城陸人さん(山形市・会社員)

気軽にesportsを楽しめるということで、私も利用しています。 eスポーツカフェということもあり、同じゲームをする仲間と談笑しながら、ワイワイ楽しみながら、お互いの技術を高め合う良い機会になっています。


移住体験をしながら時々地域について
語り合う仲間募集!

シェアハウス&キッチンこがたん。

(鶴岡市)

のんびりとした漁村地区にあるオーシャンビューの移住体験シェアハウス。地域の人たちや地元学生が地域活性化のために移住体験やイベントなどを行っています。地域の人たちとの触れ合いを楽しみ、季節ごとに違った顔を見せる日本海を見ながら、仲間とゆったり生活してみませんか?



住所 鶴岡市小波渡字明ノ下131-17
TEL 080-1838-4603
https://9473675074.amebaownd.com/

\ここがスゴい! おすすめ!/

武井真笑さん(鶴岡市・会社員)

映えスポットがたくさんで、あったか田舎暮らしができるところ!!!

栗本愛依菜さん(鶴岡市・大学生)

ご近所さんの”愛”と”ごちそう”で溢れています。

外からきた私たちを温かく受け入れてくれるここ、こがた地区。

たまに玄関先に新鮮なお野菜やお魚のプレゼントが届いたりします。コロナが落ち着いたら キッチンで地域の人みんなとご飯をつくるのが夢!

TOPへ