2025.06.21
山形県立 産業技術短期大学校

技術が広げる未来への可能性
本校は、高度な技術と知識を兼ね備えた本県産業の担い手を育成・確保するため、平成5年(庄内校は同9年)に開校し、令和5年に創立30周年を迎えました。これまで庄内校と合わせて4千人を超える卒業生が巣立っています。本校の四つの特徴を紹介します。
就職率はほぼ100%
県内優良企業への就職を実現
本校(山形市)では、就職ガイダンス、就活ワークショップの実施のほか、県内外優良企業約400社からなる本校の支援団体である教育研究振興会が主催する企業説明会など、万全のサポート体制をとっています。就職率は毎年ほぼ100%を達成し、県内優良企業への就職を実現しています。
安価な学費と充実した支援制度、学生寮、学生食堂を完備
授業料は年間39万円と低廉で、さらに一定の条件で全額、半額や一部免除される制度があります。また、本校の敷地内には学生寮があり、安い寮費で利用できるほか、学生食堂には、日替わり定食や麺類など季節のメニューがそろっています。
最先端の機器と実務経験豊かな教職員を配置
数々の最新の教育機器を備え、工学系の学校としては四年制大学にも引けをとらない、3Dスキャナーやドローン、ロボットなどの最先端の実習機器をそろえています。また、3次元CADなどは1人1台を実現しており、即戦力の技術者となることができます。また、実務経験豊かな教職員が、実践的な教育により人材を育成しています。
きめ細かな指導が受けられる少人数での授業体制で、
普通科出身者も新たに専門知識を修得可能
教員1人に学生6〜7人と少人数で指導を受けることができ、一人一人の個性と能力を伸ばすことができます。このため、普通科出身者でも、専門的な知識やスキルを修得し、県内企業へ就職した後、技術者として活躍しています。
社会に貢献するエンジニアを養成
学科紹介
本校(山形市)
2年課程
● 機械システム系デジタルエンジニアリング科
CAD/CAM/CAEを駆使した設計製作手法を学び、金型の設計から精密加工、組み立て、成形機による製品の製作ができる機械系実践技術者を育成します。
● 機械システム系メカトロニクス科
機械工学や電気電子工学、制御工学、情報工学、安全工学、生産工学など、広範囲の分野に対する座学や実験・実習を通して、自動化機器FA(Factory Automation)を製作できる実践技術者を育成します。
● 知能電子システム科
エレクトロニクス、組込み・制御技術、ICT(情報通信技術)を中心に学び、「IoT(Internet of Things)社会」の実現に貢献できる実践技術者を育成します。
● 情報システム科
ICTによって、サイバー空間と呼ばれる仮想空間に集まる膨大なデータを人工知能(AI)で解析することで、超スマート社会を支えるために必要な情報システムの構築、ソフトウエア、ネットワーク、データ解析などの知識とスキル、さらに情報セキュリティー技術を備えた実践技術者を育成します。
● 建築環境システム科
快適で安全な居住環境を創造するために基本となる、空気・水・熱などの調整技術や、地球規模で求められる省エネルギー・環境負荷低減技術を学び、建築や建築設備(空気調和設備・給排水衛生設備・電気設備)の設計・施工管理・メンテナンスができる実践技術者を育成します。
● 土木エンジニアリング科
道路や橋、公園等のインフラを建設・維持管理するために必要な施工管理、測量、CADやドローン等のI CTを実践的に学び、土木に関する専門知識と技術を修得し、山形県の経済と生活の基盤である県土を支え続ける建設業の中核的な担い手となる土木技術者を育成します。
1年課程
庄内校(酒田市)
2年課程
● 生産エンジニアリング科 「ものづくりエンジニア」になろう!
機械・電気電子・情報・制御の技術を学ぶことで、生産ラインのオートメーション化を担う技術者、CAD/CAM/CAEや数値制御工作機械を使った“ものづくり”ができる技術者を育成します。
● 情報通信システム科 「システムエンジニア」になろう!
アプリケーション、AI、IoT、クラウド、ネットワーク、セキュリティーなど幅広い先端技術を駆使して、スマートな社会の実現に向けて新しいサービスを生み出す地域のリーダーを育成します。
山形大学工学部(関連学科)への編入が可能です。(要受験)

卒業研究風景(AIを活用した自動運転開発)

3次元CAD実習(建築設計・設備設計)

UAVによる測量(ICT実習)

産技短から山形大学工学部への編入学が可能になりました
産技短における2年間の訓練課程が山形大学工学部において単位として認定され、産技短修了生が編入学試験に合格した場合、3年次編入が可能になりました。昨年度実施された試験では、本校から2名が合格しました。
1級土木施工管理技術検定(第1次検定)初挑戦で合格率86.7% !
令和6年7月に実施された1級土木施工管理技術検定(第1次検定)に、土木エンジニアリング科7期生が挑戦し、15名中13名が見事合格しました。また、2級土木施工管理技術検定(第1次検定)は、1期生から7期生まで、7年連続で合格率100%を達成しました。
東北ポリテックビジョン建築系ものづくり競技会(コンクリート技術競技会)で総合優勝!
第23回大会が令和7年2月に宮城県で開催され、本校土木エンジニアリング科チームがコンクリート強度等の正確さを競うコンクリート技術競技会で見事優勝を飾りました。



山形県立産業技術短期大学校
佐藤俊一
校長
未来を拓く学びへ
私たちの豊かで快適な暮らしに、今やAIやloTなどの「技術」は欠かせません。また、環境やエネルギーに配慮した持続可能な社会の実現も、自動化やロボットといった「技術」抜きには語れません。人類は、これまで農耕社会から工業社会へ、そして情報社会へと「技術」を武器に社会のヴァージョンアップを遂げてきました。そして今Society5.0の超スマート社会に向けて、「技術」は極めて大きな社会的意義を帯びています。
一方、少子高齢化やそれに伴う生産年齢人口の減少、大規模自然災害の頻発、など当面する社会課題の解決にも「技術」が果たす役割は日に日に増大しています。「技術」を生み出すのは「人間」、そしてそれを操るのも「人間」です。疑問を持つ力、探究する力、他と協調する力、チャレンジする力、といった「人間力」も問われています。
進歩を遂げる「技術」を身に付け、機械に代行できない「人間力」を磨いていく、これが「産技短」での学びの姿です。皆さんも未来を拓く学びに飛び込んでみませんか。

本校
①7月27日(日)9:30~(受付開始9:00)
②10月12日(日)
②は産技短祭(学園祭)と同時開催
学校・学科説明、体験授業、学生寮見学
(山形駅西口から往復無料バスを運行)
■所在地/山形市松栄2-2-1
■お問い合わせ/教務学生課「オープンキャンパス担当」
TEL:023-666-8792
E-mail:nyushi@yamagata-cit.ac.jp