やまがた未来プロジェクト2024

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2020.07.15

vol.2高校・専門学校・大学

Hello! Campus 01 東北公益文科大学

山形県内にある大学や高等教育機関の「いま」をリポートします

東北公益文科大学

日本で初めて公益学を学ぶ大学として2001年に開学。公益学部公益学科の中に、地域経営系と交流文化系の2系6コースを設置。地域をフィールドにした学びや演習が豊富。海外留学も推奨し、グローバル人材を育成しています。

●酒田キャンパス 〒998-8580 山形県酒田市飯森山3 丁目5 の1 
TEL:0234-41-1111

●鶴岡キャンパス 〒997-0035 山形県鶴岡市馬場町14 の1 
TEL:0235-29-0555

https://www.koeki-u.ac.jp/


授業のいま 三木ゼミにおじゃましました

三木潤一 学部長
専門:公共経済学 財政学 地方財政論

対面授業再開。集える幸せを実感!

経済学の三木学部長のゼミには4年生7人が所属。新型コロナウイルス感染予防対策による休校中は、オンラインでの授業が続きましたが、6月中旬から対面授業が再開。取材した日は、席間を空けるなど感染予防対策を取りながら、それぞれが卒業論文の進捗を報告していました。去年は他大学との交流ゼミに参加するため夏は北海道、冬は沖縄へ。苦楽を共にしたおかげで、メンバー全員がとても仲良し。「集まれるって、やっぱいい!」と、楽しそうなおしゃべりが続いていました。

荒井貴志さん(長井市出身)=写真左から2番目
「卒論では地下経済の合法化が与える影響を研究します。卒業までできれば旅行に行きたい!」
渡部奈緒さん(高畠町出身)=写真右
「小中高校の統廃合のプロセスを研究したいです。今回のコロナ禍で、何事も後回しにしてはいけないと思いました。友達とのたこ焼きパーティーとか、やりたいことを全部やります!」
ゼミ長 今井祐輝さん (金山町出身)

「休校中はウェブ面接での就活で、県内企業から内定を頂くことができました。高校の時、病気で1年休学したこともあり、医療経済学に興味を持ちました。卒論は、国民皆保険をテーマに研究する予定です。残り少ない学生の時間、旅行は海外には行けなさそうだけど、ここでできる今しかできないことをやりたいです」


学生活動のいま 学生団体 Praxis(プラクシス)

地域の課題解決へ 大学生ができることを

 地域をフィールドにした学びに力を入れる東北公益文科大学では、学生の地域活動も盛ん。たくさんの学生がさまざまなアプローチで、地域に飛び出し活動しています。このうちPraxisは、「長期学外学修プログラム」を履修し酒田市日向地区をフィールドに実習した学生たちが、プログラム終了後も日向地区で活動したいと2018年度に立ち上げた団体。
 昨年度は学生カフェによる場づくりや、地区の小学生とのキャンプを実施したほか、日向をPRする雑誌や動画を制作しました。今年もそれぞれの得意分野や〝好き〟を原動力に、課題解決に取り組もうと意気込んでいます。

遠藤小野花さん(4年=写真左)、佐藤恵理子さん(2年=写真左から2番目)、友永 柊さん(3年=写真中央)、酒井惣一朗さん(3年=写真右から2番目)、担当教員の小関久恵講師(写真右)

・地域の方に、畑を貸すから野菜を育ててみないかと言われ、挑戦しています。その野菜を使った料理をカフェのランチで出したいです(遠藤小野花さん 4年)

・ものづくりが好きで、去年は秋田の実家で切り出した杉を使ってこの看板を作りました。今年は他のメンバーがやりたいことを後押ししたいです(友永 柊さん 3年)

・コロナウイルス感染予防のステイホーム中、自宅で動画編集に取り組み、Praxisの勧誘動画を作りました。活動を通じて、自分がやりたいことを見つけたいです(酒井惣一朗さん 3年)

これまでの活動

Instagram nikko.koeki


ほかにもさまざまな地域活動が行われています

学生団体Liga 食品ロス削減チーム
賞味期限が近いなどの理由で市場に出回らない食品を企業や個人から集め、生活に困っている人に無償で提供する「フードパントリー」という活動に取り組む。
災害復興支援サークル moreE
宮城県南三陸の福祉施設と連携した「代理販売」と、酒田市中町で開催される「キャンドルナイト」の実行委員会の一員としてイベントなどを運営。
afaka(アファカ)
平田牧場から直接仕入れしてのバーベキューや露店出店、山登りなど、イベント企画やお祭り参加を通じて地域の魅力を満喫しているオールラウンドサークル。

神田学長からキミへ

自分自身の付加価値高めて

 今回の新型コロナウイルス対応としては、まずは感染防止を第一にいち早く授業をオンラインに切り替え、同時に学生に安心して学業を続けてもらえるよう、奨学金の支給などの支援に取り組みました。現在は感染予防対策を取りながら、大学独自の活動指針にのっとり、徐々に対面授業の割合を増やしています。

 前例のない事態に直面した私たちは、同時に得たものもありました。オンライン授業は、やってみると、「むしろ発言しやすい」と支持する学生もおり、これまでの授業の進め方の見直しにつながっています。また例年この時期、100人ほどの学生がインターンシップで地域の企業にお世話になるのですが、今年はオンラインで行うことにしました。学生がチームで企業の課題解決に挑みます。私たちは小さな大学で、意思決定が早いのが強みです。学生にプラスになることは何でもやってみようと思っています。

 本学の学生たちは、地域活性化に貢献したいという意欲がとても高く、実際に地域に出て活動し、リーダーシップや能力を高めて卒業していきます。今年は学外での活動が例年よりも難しいですが、できることを考えて実践し、自分自身の付加価値を高めてほしい。そのために私たち教職員も、惜しみなく力を注ぐつもりです。

学長 神田直弥

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