2020.07.25
バトンSTORY
株式会社三陽製作所 バトンストーリー
先輩から後輩へ、伝えたいこと。後輩が先輩から、学びたいこと。
山形の企業の現場で働く人々の思いをつむぎます。
難しい図面を
託される喜びがある
厨房機器やシンク、棚などのステンレス製品をオーダーメードで製造している当社で、入社以来ほぼずっと、溶接を担当しています。
ステンレスは熱でひずみが生じやすく、溶接は、難易度が高い、生産工程の要所だと思っています。プログラミングする人、板を切る人、曲げる人…。ここに至るまでさまざまな同僚の仕事があり、失敗はできません。難しい図面でも「竹田なら」と頼ってもらえると、信頼に応えなきゃと腕が鳴ります。
我妻君は若いのにのみ込みが早く、きれいな溶接をしますよ。先輩たちの、それぞれのこだわりをよく聞いて、自分のベストなやり方を見つけてほしいです。
溶接課 係長
竹田 貴大さん(34歳、南陽市生まれ)
周りから頼られる
一人前の職人に
6人の同期の中で一人、溶接課キャビネット班に配属になり、周りの先輩からは「一番大切な場所だからね」と言われ、気を張る毎日です。
最初は先輩につきっきりで教わりながら、できることを少しずつ増やしています。仕上がりを見れば誰が手掛けたか分かるほど、一つ一つに結果が出る作業。先輩の手元を見て自分もきれいにできた時は、成長しているのかなと感じます。
先輩方はほんと、溶接がうまいんですよね。そして早い。自分が半日かかるところを、ものの1時間で作ってしまう。先輩の話を聞きに行き、技をどんどん吸収して、自分も早く、周りから頼られる一人前の職人になりたいです。
溶接課
我妻 蒼生さん(20歳、高畠町生まれ)